2008年6〜7月 Alaska Ruth Gorge Alpine Rock Climbing その3(6/19〜12)

なんと今回は好天が6日も続いたのでそろそろ悪天が来るはず。我々がフライアウトする日が怪しいので、天気がいいうち出ることにする。ただ予約していないのでランディングポイントまで行き、観光に来たTATのセスナに伝言を頼む。しかし我々は当然後回し。6時間待ったあと、観光フライトが終わった夜9時に最終で戻れた。嬉しい。この予測は大正解だった。タルキートナに戻ってから少なくとも3日以上は悪天だった。
戻るとまずは飲み物とポテチだ。そして明日はシャワーだ。


ジュースとポテチでまずはは乾杯。しかしアメリカのポテチはなんてうまいんだ。量が多く味も濃い。

タルキートナは観光客で賑わっているが、クイマーはほとんどいない。リトルスイスにクライミングに行く予定のドイツ人ペアが天気待ちをしていた。
まずシャワーに行き、NPSへ行き記帳。Eye Toothはたぶんバリエーション初登になるので記録に書いておく。
TATはパイロットが親切です。フライアウトしたパイロットは昼間伝言を頼んだパイトッロが最後が来てくれた。日本語の単語を知っているパイロットは彼女が日本人で、おいしいマフィンをおおごってくれたり、もう1件のいいバンクハウスに泊めてくれた。感謝。



タルキートナからシャトルバスの運転手のおばちゃんの紹介で、安いレンタカーを借りる。そして宿はSpenard Intenational Hostelという旅人ご用達の宿にとまる、この宿はお勧め。$21/泊で台所で自炊可能。3時間手伝えば宿泊代はただになる。老若男女色々な国の人が泊まっている。日本にAETで来たことのある女性が受付を手伝っていて、色々な人と会話ができ楽しいところだ。アメリカのいいところは皆年齢に関係せず見知らぬ人でも楽しんで会話することだ。
アンカレッジでは数日あるので次はクラッグでクライミングだ。しかし山の店で聞いてもジムに聞いても芳しい情報は得られない。アンカレッジ周辺にはいいクラッグはないとのこと。


一応2箇所エリアを聞くが1箇所は大はずれ。もう1箇所(Chickaloon)は非常にいい岩場だった。丁度1組クライマーがいて教えてもらった。ここは全体にかぶっていて、花崗岩の岩からクラックをとった感じ?でスローパーと隠れホールドが沢山。いい岩場だ。山の後、時間あったら来る価値あり。

全てスポートルートで、でこぼこが多いせいかボルトの数は非常に多い。下地も良くのんびりクライミングできる。アプローチも20分くらい。


最終日だ。宿を出る。最後はピザを食べようと思うが、お店が見つからない。従ってバーガーキングの朝メニューが打ち上げとなってしまった。


飛行機が朝の4時なので飛行場に昼は入り12時間以上待つことに。
これは最大のハリビット(カレイ)、人が写ってないのでサイズがわからないが横は3m以上、立ては1m以上、要は人間の2〜3倍以上。でかい。




此方は人間なみのサイズ。
ルース氷河の岩はワイルドだった。ヨセミテではアストロマンを2回共1日で登っているし、20ピッチ以上のマルチも普通に1日でこなしているので、問題ないと思ったが、質が違った。グレードも山の条件を考えると少し厳しいかも。60mある5.9のピッチは落ちないけど、結構マジモードです。10cを越えると「落ちっかもしんないからよろしく」と言ってしまいます。小川山のカサブランカをザラザラにして、上から少し水を流し、アクセントで草花を加え、長さを3倍すると5.10aで感じかな。後半は慣れたが、力不足を確認。当初5.6はコンテかなとおもったけど、怖くて無理でした。ヨセミテやゲレンデとは違いますね。でもスピードアップには5.8程度はコンテが必要だ。例えば瑞牆の調和の幻想をカム2セットとザックを持ってコンテ。ベルジュエールを各2ピッチ以上繋げて計3ピッチ+コンテで登るのがトレーニングかなと思った。日本の岩は小さく短いが、発想の転換でやればできるはずだ。
今回は既成ルートをトレースしたが、あまり多くの人は登ってない気がした。まだルート開拓の余地は無限にあります。問題は天気ですね。久々にいい体験しました。そして一番重要なのはいいパートナーがいたことだ。まだ20代半ばなのでこれからもっと伸びる。期待できるなあ。

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