黄蓮谷右俣・左俣(12月)

ウルトラクラシックルートの黄蓮谷右俣・左俣。ともに六合目付近から下降して取り付きます。左俣は大きな氷が連続し、最後はお腹一杯。右俣は傾斜はないですが長いです。12月雪が少ない時期に行けば、最高のナメ滝・氷の回廊がたのしめます。

行程
1日目:小淵沢駅(9:00)=竹宇神社~七丈小屋(6.5h)
2日目:七丈小屋~右俣または左俣登攀~七丈小屋(12~14h)右俣の場合は下山します。
3日目:七丈小屋~竹宇神社=小淵沢駅(4h)
宿泊
山小屋
技術レベル
アイスクライミングで4級をセコンドで登れる方。
コースタイム以内で10時間以上登山道を歩ける方。

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戸台・赤河原流域(12月末〜1月中)

戸台流域は氷の宝庫です。ただ東京からはなんとなく少し行きづらい場所。この流域はどれもスケールが大きくすばらしいアイスルートがあります。アプローチは林道を2.5h程で今は廃墟となった丹渓山荘周辺でテント泊。標高は1500m程なのでそれほど寒くありません。ただし1日中日陰です。そこをベースに奥駒津沢、駒津沢、舞姫の滝、鶴舞の滝、舞鶴の滝を登ります。40m以上の滝が目白押しです。

赤河原周辺には上ニゴリ、歌宿があり、アプローチはスーパー林道を歩き林道上にテントを張ります。
取付きへは下降して取付きます。また上ニゴリ沢本流にも大きな滝が二つほどあります。

双児沢は北沢峠まで歩き、こもれび山荘泊で登攀します。駒津峰と双児山の中間のコルに出て終了です。
長いアイスルートで充実します。


■適期(降雪量により長くなったり短くなったりします。下記は目安です)
・双児沢は12月中旬から年始くらいまで。2泊3日(1泊2日)
・奥駒津沢、駒津沢は1月中旬くらいまで。2泊3日
・舞姫の滝は3月位でも登攀可能です。1泊2日
・上ニゴリ沢、歌宿の氷は1月末頃まで。1泊2日
・戸台双児沢はこもれび山荘が営業している時かつ12月中から1月初まで。

どこもアプローチの積雪が増えない頃までです。

上ニゴリ沢、歌宿の氷(2日間)
1日目:前泊にて朝集合(8:00頃)=戸台~上ニゴリ沢登攀
2日目:歌宿の氷登攀~下山
歌宿の氷、舞姫の滝(2日間)
1日目:塩尻駅(12:30頃)=戸台~歌宿の氷
2日目:舞姫の滝登攀~下山
奥駒津沢、駒津沢(3日間)
1日目:塩尻駅(12:30頃)=戸台~丹渓山荘(3h位)
2日目:奥駒津沢、駒津沢登攀または双児沢登攀
3日目:(舞姫の滝登攀~)下山
双児沢(3日間)
1日目:戸台~丹渓山荘またはこもれび山荘(3hー6h)
2日目:双児沢登攀〜丹渓山荘またはこもれび山荘
3日目:下山
宿泊
幕営または山小屋
技術レベル
アイスクライミングで4級をセコンドで登れる方。

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甲斐駒ケ岳 尾白川流域(1月中〜3月上)

尾白川流域はアプローチが1h~2hと近く、八ヶ岳よりは格段に暖かく、アックスの刺さりのいいアイスクライミングが楽しめます。
ルートとして刃渡り沢、岩間ルンゼ、平田ルンゼ、ガンガノ沢、日向沢大ナメ滝、芦安エリアがあります。全てアイスマルチピッチとなります。

・刃渡り沢は黄蓮谷左俣を1/10位に縮小したルートで、短い間に登りがいのある滝が連続します。
・ガンガノ沢はF1・2を越えると奥に岩にかかった4ピッチの滝があります。 お勧め。
・岩間ルンゼはその名のとおり狭い岩の間に張った氷のルンゼ、短いが楽しい。
・平田ルンゼは上部40mの松竹梅の滝とその右の滝がメインです。簡単。岩間ルンゼからの継続がベスト。
・日向沢大ナメ滝ナメ滝は5ピッチのナメ滝です。かなり簡単。近くにもマルチピッチのルートがあります。
・芦安の氷は私が東京在住の角屋氏と全てオンサイトで開拓したゲレンデです。アプローチが近く、マルチピッチとショートルートがありアイスクライミングの入門編に丁度いいゲレンデです。

行程(日帰りから何日でもOK)
1日目:小淵沢駅(9:00)=尾白川林道終点~各滝へ
2日目以降:各滝へ
宿泊
小渕沢周辺の宿
技術レベル
アイスクライミングで4級をセコンドで登れる方。

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甲斐駒ケ岳 篠沢七丈瀑(1月上〜3月上)

篠沢七丈瀑は日本のバーチカルアイスの始まりのひとつです。2ピッチの大滝とその上に2ピッチのナメがあり、山奥でも爽快アイスクライミングが堪能できます。登攀は空身で行い、取り付き点に懸垂下降で戻ります。
黒戸尾根の五合目から左に見える沢が篠沢、そこに青く見える大きな氷がそうです。アプローチは七合目小屋から下りで1h 。降雪後1~2日間は雪崩の危険性があるため不可となります。

行程
1日目:小淵沢駅(9:00)=竹宇神社~七丈小屋(6.5h)
2日目:七丈小屋~七丈瀑登攀~竹宇神社=小淵沢駅(10h)
宿泊
山小屋
技術レベル
アイスクライミングで4級をセコンドで登れる方。

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一ノ沢大滝(1月下〜2月下)

一ノ沢大滝は山深い場所にあるので、訪れる人が少ないですが、全5ピッチある大滝は迫力あります。核心は3ピッチ目で50m目一杯あり。傾斜もそれなりに。このようなクライミングをすると充実感ありあまります。

行程
1日目:小淵沢駅(10:00)=林道終点~幕営地(4h)
2日目:幕営地~大滝登攀~幕営地~林道終点=小淵沢駅(9h)
宿泊
幕営
技術レベル
アイスクライミングで4級をセコンドで登れる方。

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仙丈ケ岳 塩沢(12月下〜1月中)

塩沢は右俣、左俣とあり、雄勝谷を塩沢出合まで旧林道を1時間くらい歩いた後塩沢にはいります。
ここからは沢沿いを少し歩きにくいですが2.5hくらいで右俣、左俣の二股へ。ここに幕営します。
2泊3日で2本登れますが、1泊2日でも可能です。
前泊していただいて、早朝発すれば初日に右俣の行けるところまで。
2日目は左俣をF10まで登り下山。
他エリアみたいに混雑しないのが魅力です。

適期はアプローチに積雪が増えない12月末から1月末頃までです。

行程(1泊2日)

行程(1泊2日)
1日目:早朝塩尻(7:00)=雄勝谷出合~幕営地(4h)〜右俣登攀(F5まで)
2日目:幕営地~左俣をF10まで~幕営地~雄勝谷出合=塩尻駅(10h)
行程(2泊3日)
1日目:塩尻(11:00頃)=雄勝谷出合~幕営地(4h)
2日目:幕営地~右俣をF10まで(8h)
2日目:幕営地~左俣をF10まで~幕営地~雄勝谷出合=塩尻駅(10h)
宿泊
幕営
技術レベル
アイスクライミングで4級をセコンドで登れる方。

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鋸岳第二高点中央稜中間ルンゼ(3月)

熊穴沢の途中から狭いルンゼとして突き上げる沢です。
見た目より長いです。
氷が発達する3月が適期。
この時期なるとアプローチでありBCの赤河原は日中暖かくなり幕営も楽になります。

行程
1日目:岡谷駅または塩尻駅=戸台~幕営地(2h)
2日目:幕営地~中間ルンゼ登攀~第二高点~BC=岡谷駅または塩尻駅(9-10h)
宿泊
幕営
技術レベル
アイスクライミングで4級をセコンドで登れる方。

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甲斐駒ケ岳 双児沢(12月末)

 双児沢は甲斐駒ケ岳の南西、双児山と不動岩の間に突き上げる沢です。大きな滝は2つ程であとは短い氷が沢山ありますが、アプローチ、最後の詰めと体力も必要で終了点は稜線。充実したアルパインアイスが堪能できます。

行程
1日目:岡谷駅=戸台〜こもれび山荘(6h)
2日目:双児沢登攀(12h)
3日目:岡谷駅=戸台〜こもれび山荘(5h)
宿泊
小屋泊。小屋が営業していない場合は丹渓山荘周辺にて幕営

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甲斐駒ケ岳大武川流域(1-2月)

大武川流域に入っている沢や側壁の氷を登ります。
誰も来ないので静かに登れます。
テント泊ですが、標高が低い(1000-1200m前後)のでそれほど寒くはないです。

行程
1日目:小淵沢駅~大武川流域でアイスクライミング(6h)
2日目:幕営地~中大武川流域でアイスクライミング=小淵沢駅(8h)
宿泊
幕営
技術レベル
アイスクライミングで4級をセコンドで登れる方。

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